梅田むつう整体院
訪問記


 NPO法人 イネイト健康法実践研究会
   
イネイトニュース63(平成16年5月号)』掲載

 (対談:木村先生、荒尾先生インタビュアー:ゼロ企画
              


          清永先生    木村先生   荒尾先生  岩井さん(受付)
         (2004年4月25日 神戸講演会後、木村先生を囲んでのスナップ)

ゼロ企画
 
本日は宜しくお願い致します。今回は木村先生にも加わって頂き、
荒尾先生に色々とお話をお伺いさせて頂きたい思いますが、まずは、木村先生や「むつう整体」という学問に出会われたきっかけというところからお話し頂けますか。


荒尾先生
 
はい、もう8年くらい前になるかと思いますが、当時、私は東京で鍼灸の学校を出て、そして、カイロプラクティックを経て仙骨≠ニいう骨盤の真ん中の骨の歪みを矯正する事で、身体全体を整えるという治療法を学び、開業していました。
 なかなか良い結果も出ていまして多くの方々にも喜んで頂いていたのですが、
10年間やってみて、その経験から治療法については、いくつかの疑問もありました。とはいえ、この仙骨治療が最高の治療法だろうとは信じてもいました。

 そういう時に木村先生の評判というか、お噂を耳にしたんです。
ちょうど、木村先生の『ゼロ波動の癒し』が出版された頃で、治療家の知人に紹介され、早速購入して読ませて頂きました。上部頚椎≠フ大切さは聞き及んでおりましたし、理論的にも、色んな内容にも納得は出来ましたが、その時は数ある治療の中の、優れた治療法の一つだろうと思う程度でした。
 それで、武道で言えば不遜にも道場破り≠ノ行くぐらいの気持ちで、どんな治療なのか試してみようと、当時、田町にありました木村先生の治療室にお伺いしました。


ゼロ企画
 道場破りとは凄いですが(笑)、その時は治療も体験なさったのですか?


荒尾先生
 
はい、そうです。やはり、噂や本だけでは分かりませんので、まず自分自身が体験しようと思いました。今、天神むつう整体院の院長の神尾先生が研修中で、私に初診説明をしてくれたのが懐かしいです。(笑)
 治療の方は、受ける前に「こりゃあ、凄いぞ!」というのが分かりました。木村先生が治療室にいらっしゃるのを待合室から拝見したのですが、同業者としての経験と、ちょっと偉そうに聞こえるかもしれませんが、武道をしていて学んだ人と対峙したときの感覚≠ニいうようなものでしょうか、ピンと来ました。
 一言でいうと、繊細で真剣な態度の中にゆとり≠ェ感じられたからです。仙骨療法を教えて下さった先生も一流の治療家だったと思いますが、はるかに、それ以上のレベルにある先生だと思いました。

 カルテの職業欄に、カイロプラクティックと書いていた事もあったのでしょうか、治療を受けた後で治療問答になりました。

「どんなテクニックのカイロをしてるんですか?」
「仙骨の治療をしています。」
「仙骨は、私も昔やっていた事がありますが、限界がありますね。」
「そうですか。わかっているつもりですし、今、仙骨療法のより深い 研究をしてます」
「んー、仙骨は対症療法だし、魔がさすと思うんですよ。
「そうですか・・・。」(そういえば、魔がさした先生がいるのはそ のセイだな)などと思いつつ、色々と質問をさせて頂きました。

 そして、木村先生から
率直で、的確なお答えを頂きまして「これは参った!」と思いました。当たり前といえば当たり前ですが完敗≠ニいうか勝負にもなりませんでした(笑)。今までの全てをいったん捨てなければならない、という衝撃をガツンと受けて「さて、どうしたらいいんだろう・・・」と本当に思いました。


ゼロ企画
 実際に治療を受けられて、身体の変化は如何でしたか?


荒尾先生
 
自分自身の身体ではすぐに変化は分からなかったのですが、横向きになって寝て、上部頚椎の微妙な調整をするという事はすぐ分かりました。とても高度なテクニックの治療だと思いましたが、アディオがあるから誰でも出来ると聞いて驚きました。一回、二回で体が凄く温かくなるなあというのは感じたので「奥深いところから治療される治療学だな」という事を感じて続けて通いました。
 そして、10回ほど受けた頃でしょうか、もの凄い再生反応が出ました。夜中に体中が痛くて動けなくなり、熱も出て寝汗でびっしょりになりました。私は、痛みには耐えれる方だと思っていましたが、もう治療を受けるのが怖くなって、翌週の治療をキャンセルしました。対症療法の影響の怖さを身を持って体験しました。(笑)


ゼロ企画
 そしてその結果、それまでされていた「仙骨治療」というものから、現在の「むつう整体」という治療に、路線変更をされた訳ですが、その一番の理由というのは何だったのでしょうか?


荒尾先生
 
当時の仙骨の治療でも「症状が改善された」「病気が治った」という事例は、一般の治療に比べるとレベルが高く、非常に多かったと思います。しかし、色々と疑問点等もありましたし、もっと良い治療学を、という考えがありましたので、木村先生には最初お断りされたのですが、何度もお願いして、やっとこちらの治療学を勉強させて頂ける事になりました。

ゼロ企画
 実際にむつう整体院を始められて、それまでの治療とは全く勝手が違ったと思いますが、何かその辺りで問題とか、逆に良かった事とか、そういった点は如何ですか?


荒尾先生
 
以前していた治療というのは、患者さんが来てから帰るまでに、大体10分位しかかからないんです。検査をして『ガチャン』とアジャスト(矯正)するだけですからね。

 ところが、「むつう整体」では、最低1時間くらいは休んで頂く訳ですから、布団やベッドの用意等、周辺の事は凄く手がかかるというか、そういう面では負担も大きく感じられましたね。(笑)
 ですけど、「むつう整体」では患者さんが高い確率で良くなっていかれるし、その過程で、例えば冷え性の方が足が暖まる、体が暖まる、という事が当たり前のように起こりますけど、これは東洋医学でいう頭寒足熱≠ニいう事で非常に価値がある事だと思います。

 一般の対症療法で「肩こりが治る」「膝痛が治る」というのは上手な先生でしたら比較的簡単だと思うのですが、冷え性というのは簡単には改善しないんです。
 それが「むつう整体」では素早く改善する訳ですから、やはり奥深いところから確実に生命力を高めていく治療だと思いました。
 ただ、以前やっていた仙骨の治療も背骨を矯正する訳ですから、原因療法だと思ってましたし、それを原因療法ではないと木村先生に指摘されてその意味を理解するまでには多少時間は掛かりました。


木村先生
 今、荒尾先生が仰った様に、仙骨を矯正しても症状が変わる。
そして、むつう整体の目標は上部頚椎1番、2番ですね。つまり、
どちらをやっても症状の変化は起こる訳ですが、それが『上から下』なのか、『下から上』なのか、という事が本当は大きな問題であると思うんですが、その辺りは如何ですか?


荒尾先生
 
以前は「治るかどうか」「良くなるかどうか」という事が最終目標でしたので、そういう事は、あまり考えた事がありませんでした。
 しかし、やはり『下から上に、外から内に』治療をした場合は、症状が取れてもまた再発するという確率が高かった様な気がします。
「あの方どうしてますか?」と聞くと、別の病気で入院してると聞かされたり、という事がありました。
そういった点で上部頚椎を整えた方が良い状態が長く続きますし、実際に病気の治癒率というか改善率というのは明らかに高くて素晴らしいと感じております。


木村先生
『上から下』と『下から上』という方法論の違いの中で、今言われたような事以外に、患者さん側の責任というものに対する追求が、『下から上』の場合あまり無いと思うのですが、その辺りは如何ですか?


荒尾先生
 
全く仰る通りだと思います。『下から上』に治す場合には、締め付けの強い服を着たり、きつい靴を履いたりしても「警告反応」というものは起こりませんから、ただ『ガチャン』と治療すれば楽になったという傾向がありました。

 しかし、「むつう整体」の場合はイネイトが働く事によって、食べ物が改善しないとお腹の調子が悪くなるとか、靴を変えないとまた膝の痛みが出てくるとか、そういう「警告反応」として、身体の内側の声が出てくるというのが本当に大きな違いだと思います。

 以前、私は肉体的、精神的な変化についてのアンケートをとった事があるんですが、仙骨を治療していた時には 、治療後に精神面では「やる気が出る!」という方が多かったです。患者さんも喜びますし、こちらも喜んでいたんですが、「むつう整体」では「やる気が出た!」というよりも、「気持ちが落ち着いた」という変化を仰る方が多かったのが印象的です。

木村先生
 
外へ向かって興奮するのか、内側に向かって、中心に向かって心が落ち着くのか、という違いですかね。

荒尾先生
 
はい、そうだと思います。対症療法の時には「身体の中心である仙骨から整う」という理論があったんです。
でも、今考えたら、外からの力が入る事によって、自律神経が興奮する様な状態になるという事かな、と思います。
 木村先生が最初におっしゃった、「魔」というのもその辺の影響かなと思うんですが、イネイトというのは身体の中が平和になってきますんで、闘争的なものが無くなって心が穏やかになっていくのかなぁ、と思っています。


ゼロ企画
 
精神的な変化については、本当に皆さんから良くお聞きしますね。「イライラしなくなった」「少しの事でも幸せと感じられる様になった」という様なお話を、毎月のセミナーなどでもお聞きする事があります。
 大阪での研究会のセミナーの際には、いつも、こちらで(梅田むつう整体院)お世話になっている訳ですが、毎月行うセミナーなどでの研究会の方々との関わり、というものは如何ですか?


荒尾先生
 そうですね、イネイト研究会の方が来て下さって、イネイトや自然の法則の素晴らしさを、より深く理解して頂いて、喜んで頂けるのが嬉しいですね。そして、そういった繋がり≠ニいうものがあり、たまにはお会いして楽しい学びの時間≠ェ持てるという事も本当にありがたいですね。
 やはり「全ては内に」という事を、一人でも多くの方に分かって頂いて、病気で困っている方が少しでも減っていったら、と思います。


ゼロ企画
 
本当に荒尾先生には、いつも研究会の為にご尽力頂きましてありがとうございます。

 それでは、今度は患者さんについてですが、これまでにこちらで開業なさってから色んな患者さんがいらしたと思うんですが、特に印象深かった患者さんや、出来事などありましたらお聞かせ下さい。

荒尾先生
 
まず一つはですね、脳に動脈瘤があって手術も出来ないという様な状態だった方なんですが、数ヵ月後にCTやMRI等の検査をしたら、動脈瘤が消えていたという事がありました。脳幹に近いところで手術は出来ないだろうと言われていたので、病院でもとても不思議がられたそうです。患者さんが「私、整体院へ行ってたんです」と言ったら、「整体なんかで治るわけが無いでしょう」と厳しい事を言われて、悔しい思いをしたと教えて下さったんです。こちらもちょっと複雑な心境でしたが、ともかくその方のイネイトが十分に働いてくれて、そして良い結果が出たという事に関しては本当に良かったですね。

 もうおひと方は、脳血管障害の手術後の後遺症で、体が不自由な状態だったんです。動作が緩慢になったり関節の可動性が悪くなったりして、日常生活に支障をきたしていたんですが、ずいぶん元気になられて、日常の生活も楽に出来る様になって、本当に喜んで下さいました。

 お越し頂いた方が良くなられるというのは本当に嬉しい事で、皆様にも喜んで頂けるのですが、実は私達が一番嬉しくて、幸せのお裾分けを頂いている様に思うんです。
 木村先生が日頃から仰っている事ですが、「自分が関わる事で人が幸せになれたら、それが一番嬉しい」という事ですね。
イネイトに出会って、私自身、本質的なことに目が行くようになった気がしますし、本当に毎日ワクワクさせて頂いておりますね。
この治療に出会えて本当にラッキーだと思います。有難いです。


木村先生
 
荒尾先生が話して下さった様な治験例からも、「むつう整体」という治療は、自分で言うのも何ですが、ある程度のレベルまでは来れたと思うんです。ですから、これからは治療学はゆっくり進化していけば良いと思うんですね。
 それよりも大事なのは周辺の事ですね。食事のアドバイスや患者さん自身の気づきという事です。「あなたは、あなた自身が今責任を負わなければいけないんですよ!」「我々は自動販売機じゃないんですから、お金を頂いたからといってガチャンと健康が与えられる訳ではないんですよ!」という事ですね。
 そういう事を毎日の診療の中で、荒尾先生もきっと感じておられると思いますが。


荒尾先生
 
はい、本当に木村先生が今仰られた通りだと思います。      皆さんそれが当たり前だと思っていますからね。
病院に行けば治してくれると思ってますから、まずそれを変えていかなければいけないですね。皆さん洗脳されてるんですね。風邪をひいたら薬を飲めば良いんだと、皆さん思ってますからね。


木村先生
 
むつう整体院というのは、皆さんが洗脳されたものを、再洗脳じゃないですけれど気付いて頂く≠ニいう事をするのが仕事なんですね。凄く当たり前の事を当たり前にやる、その武器として「むつう整体」という治療学がある訳です。
 つまりイネイトというのは『体も治す』『体も治る』という事ですね。
体を癒すというのは、イネイトの働きのほんの一部なんですね。


ゼロ企画
 
そういった意味では、先日の宮本喰悟先生のお話しは非常に多くの皆さんの共感を呼んでいます。全ては「イネイトインテリジェンス=大宇宙の叡智」という力のほんの一部なんですね。
 それをお伝えしていく為の方法が、私達の場合は『治療や健康法』であり、宮本先生の場合は『自然の法則』であるという事ですね。
今日も大変に勉強になりました。

それでは最後になりますが、荒尾先生の今後の目標といいますか、ビジョンの様なものがありましたらお聞かせ願えますか?


荒尾先生
はい、『天然酵母の美味しいパン屋さん』がしたいです。(一同笑)まあ、それは冗談としましても、これから 関西方面でもイネイト研究会の会員さんが増えて、イネイトという哲学がもっと広まって行くという事です。おこがましいかもしれませんが、病気で困っている人が少しでも減るという事が、一つの目標ですね。

 イネイト研究会が広まっていって、皆さんにイネイトの素晴らしさをもっと知って頂けたら、本当に楽しいと思うんです。その為には、イネイトという哲学や、自然の法則というものが物事の判断基準である、という事が当たり前のような社会になれば、素晴らしいだろうと思います。今後ともより一層頑張っていきたいと思います

ゼロ企画
 
本当に仰る通りですね。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。本日はお忙しいところ、ありがとうございました。
                       
                           以 上

                       (一部修正あり)